小原聖子のひとり言

スペインで過ごしたときのことやギターの事を思いつくままにつづる日記です

兎に角、親指の爪が弾いているうちに、ドンドン削れていくようになりました。

なんであれ、予約をする、という事が1番苦手なのですが、意を決して、やって貰いに行きました。

歯医者さんが使うような、変な匂いのする白い粉でベースを作り、その上にジェルを盛り付けました。

透明でツルンツルンの爪が出来上がりました。


然し今までの人生で、爪をこんなにツルツルにしたことがないので、弾くと弦を滑べってこまります。


私の爪は過度に弱いので、ちゃんとした形でいることが殆どありません、
結局、爪はどんなのでも、生えていればそれで良し!なので、
形も気にならない、紙やすりでも磨かない、引っかかる所は削り、あるがままの爪で弾いていましたが、
ハテハテこのスケートしてるかの様な滑り振りで、金ヤスリで少しザラっとさせました。



現役の時代は今のように爪用品もなし、爪が取れたらセルロイドの下敷きをカットして
ボンドで貼り付けて、コンサートをこなしていました。
その後ギター製作家の野辺さんに、アロンアルファを教えて頂き、本当にありがたかったです。


何か親指が重たい感じはしますが、人工爪は便利ですねー。



其れでそう言えば、私は、私の先生達と爪の話しはしたことなかったです。

だからマスタークラスなどで先生達が爪の話しをしたり、削ってあげるのをみて、珍しく思いました。


私は爪に関してはズボラですが、生徒達は綺麗に手入れして、美しい響きの音で弾いていますので、その方が絶対いい!とは分かってはいます。
             


稲垣稔さんが前に、自分は今迄一回しか、爪が割れた事が無かったと言われ、え〜なんちゅう人!本当にギタリストに向いてるんだね!羨ましい!と言った事も思い出しました。


えー何食べてるとそんな丈夫な爪になるの?
カレーライス5杯たべてるから?と私、


何故なら現ギ主催の白馬でのサマーセミナーの時に稲垣さんは、お昼にカレーライスを五杯お替わりしたからです。



又イエペス先生がお琴の爪にヒントを得て真四角の爪にしていた時期があったなぁ、と其れも思い出しました。

寒くなりましたね。

4月7日に能登半島応援チャリティコンサートを致します。
有り難いことに、OB達、旧野方一族の面々も張り切って演奏してくれます。
東北、熊本の地震の時も沢山の寄付を集める事が出来ました。今回も頑張りたいです。
私の地元、新百合ヶ丘市民交流館やまをり
サロンにてです。
宜しかったら是非是非是非!いらして下さいませ、



先々週は私の家族の映画、「ひびきあうせかい」を観に尾道映画祭に行ってきました。
昨年はシカゴの日本映画祭に招待され、今年は尾道で上映でした。
大きな映画館で見るのは2回目でしたので、改めて映像の美しさと音響に心をうたれました。


昔のビデオからのも出てくるのですが、63年前のサンティアゴで写された映像には、当時の若き日のギタリスト達、父や、セゴビア先生の助教授ホセトマスや大沢一仁さん他がいっぱい写っているし、イエペス先生の奥様が今やバロックダンスのマエストラのアナ、イエペスを抱っこしていたり、私がマドリードのグランビア通りを歩いていたり、
なんとも郷愁を誘われました。



徳島や大阪からも見に来てくれ、久しぶりの再会!飲み屋さんで結局はギターの話しになりました!



昔の生徒が、どうしても納得できる間が出来ない、先生はどうしているのか?と食い下がってきました。


私のこの頃の実感


一つ一つ全ての音を心の底から出す、
心の底から音楽をする、
と真の間が産まれると思う、これが答えでした。


然し心の底というのが奥が深い、、、


全身で音楽をするという事ですから。


今は毎日練習三昧の日を送っています。
よって昔の文士のように、集中して、やっているため、生活がおろそか、結構大変!


30何年かぶりのソロ復活です。
前の自分のレパートリーを弾く事から始め、一月一日から毎日やって目処がつき始めています。


昔と全然違う演奏です。


心の底から音楽しているし、年齢のせいか自由にのびのび!!!大胆に弾いています!


てな事で、なるべく早めに録音をしなくってはと頑張ってまーす♪♪♪♪♪^_^IMG_3897

皆様どんなお正月をお過ごしですか。
楽しいお正月だとよいですね‼️



能登半島の大地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。
何人かの方々はご自身の無事をfbに載せてらっしゃるので、あー良かったと思っていますが、
それがお出来になれない方もいらっしゃると思い、心が痛みます。


昨日も一星と話しをして、急遽チャリティコンサートをする事に致しました。以前にも、東日本大震災、熊本地震、の時にもチャリティコンサートをして寄付を集める事が出来ましたので、今回も頑張りたいと思っています。


これから準備に入りますので、春になってしまいますが、その時にはどうぞ宜しくお願い致します。
私も久しぶりにソロを弾きたいと思っております。



さて、私事を書かせて下さいね。
去年は一瞬で終わってしまいました。
今年こそ、1日、1日を充実して生きて行きたいと思っています。


前にも書きました様に右親指が昔程自由が効かなくて、独奏が難しかったのですが、
のりこえました。
1日から今年の録音と小さなコンサート用の譜面を揃えモーレツな練習にはいりましたよ。


前に作ったCD類は私の人生で一番過酷な時期でしたので、今現在の私の心持ちに比べて、ゆったりさが足りません、
男の子3人は未だ小さく、両親の介護もあり、
私はとても大変!でした。


然し年月が経ち、全て卒業した今、気持ちに余裕があります。 幸せいっぱいです。


ですので今年は昔の様に人の前で、弾こうと思います。
沢山生きてきた人の演奏はそれなりに何かあるとおもいますから。


秋からですが、小さい小さい会場が私の演奏にはむいています。
何処でも出向きますので、お声をかけて頂けたら嬉しいです。


今年は私の音楽家人生の節目と思っております

どうぞ宜しくお願い致します🙇🙇🙇❣️

小原安正は42歳の時、日本人で、初めてギターを学びにスペインに留学しました。

独学でやっている事に不安を抱き、本当の事を知りたい、真実を学びたい、と切に思ったからです。
マドリード王立音楽院で、レヒーノ、サインス、デ、ラマサ教授に習う事で、暗中模索状態から開放され、この先の進む方向を正しく見つけることが出来ました。




その時の彼の思い、自責の念。

音という一大怪物に出会ってしまった。
自分は全能力を傾けて良い音をさがしたか。
音楽の基本的問題である音に関心をもったか。
その音を中心として、技術が生まれるものだと、
考え及んだか。




アグアド教本を基に、デ、ラ、マサ先生は容赦なく父の今までの技術を叩きのめし、父は音が出せない日が続いたそうです。


父のアグアド教本の書き込みを、少しずつかいていきますね。

右手、

右手首を起点として、指の力は統制される、手首が動揺することによって、力の配分は平均を失う。

ami、の位置を固定させる、

弦に殆ど接してタッチする、いつも密着してるが如く。

弦を叩いてはいけない。

指先端だけが弦に触れる、

打つことは絶対にしない、単に押す位、甲は動かない。

手首をうごかしてはならぬ、

両腕とも、完全脱力!



今では当たり前にやれているこの様なこと。
然し昔のギタリストは、ここから始めたのです。
私達は恵まれていますね。
有り難い♪♪‼️と思います。


マエストロ達の語録は折に触れ書きますね。


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