演奏家は能動的でなくてはいけないと、本日の自宅での松澤結子のレッスンで言いました。
聴衆に向かって働きかける強い気持ちをもてと。
それには充分に分かりやすい演奏をしなくてはと。


プロに対してのレッスンは可成り峻烈なものがありますが、ワークショップにいらしてるギター愛好家達には、私は其々の方達のすごーくよい所が嬉しく思われます。
だから良いところを、引き出して、その人らしい魅力あふれる演奏ができますようにという、気持ちでレッスをしています。


nさん    「アヴェマリア」グノー   タレガ

常に曲に対して誠実で、丁寧な練習をする方で、ギター文化館でのマスタークラスでの出会いからのお付き合いです。
まず必要のないセーハは取っちゃってね〜と言っておきました。セーハは過労になる場合が多いからねと。女性にはこの事はよくいいます。
右手運指は親指を使う場所を適切に、アルペジオの響きがでるタッチの練習をしました。
一ページだけ、してきました、とのこと、こういう姿勢はわたしは大好きです。
丁寧に曲に取り組むところです。


mさん    「プレリュード1番」  タレガ

早めに弾いてらしたので、もっとゆっくり弾いたら違う音楽になってきました。作曲家の心情を組み取るという必要性、他の弾いたことのある何人かは、もっと内省的な曲ではないかと思うといわれました。
私は皆んなが参加して色々言い合う、こういうのが凄く良いなと思います。
この曲はスラーの美しさが必要なので、スラーの色々なやり方をいいました。
今後スラーの技術の発展系、装飾音も美しく、難なく弾けるようにです。

今回は座り方、持ち方、あるべき自然な形については一切ふれていません。
身体の何処かが痛くなってらっしゃる方は次回いらして下さいな。楽に弾けるようになりますから。
                                                      お終い。