私の子供のころは、多くの音楽家の子供達は、リズム感を良くする為、踊ることを習いました。
バレエをする人が多かったのですが、私はモダンダンスを小1から小6までならいました。


この踊る事はずっと、ついて回り、ルネッサンス、バロックダンスは神戸の原田先生、あとはヴィバルディ合奏団の早川正昭先生が作られたサークルに入ったり村井頌子先生にも習ったり、フラメンコは香取希代子先生に、教えていただいてました。
これは可成り夢中になり、午前にレッスンをうけてから、演奏会に弾きにいったり、雑誌の取材で踊っている写真なぞがのったこともありました。  

此れらの経験はとてもとても、役に立っています。
身体でリズムを取ることが、身に付きました。


又スペイン暮らしで、あの頃はなんだかんだで、人が集まると直ぐにダンスが始まるので、身体をユサユサさせて踊るのが当たり前、それも躍動感の源です。


今日テレビで、久しぶりにワクワクする踊りの舞台をみました。スゥエーデ
ンのバレエ団の「真夏の夜の夢」です。斬新で、刺激的な舞台でした。
バレエもオペラも、どんどん才能溢れる人が出て来て、びっくりするような、演出で見せてくれるので、眼が離せません。
其れに、私はダンスの音楽は、女性のアカペラが一番すきなので、これもぴったり。

また取り分け、大好きなのは、最後にみんなでお辞儀するところ!
これは何の分野でも、最後のお辞儀に、胸打たれます!
皆んな素の人に戻り、実に人間的で、みている人々との暖かな交流が心をうちます。
よかったねぇ、よかったヨォ、と言いたくなります!
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IMG_2130。、

私の親は、お金がなかったのに、子供の頃から良い舞台を一杯観せてくれました。海外のダンスカンパニーや、日本のも、素晴らしいものを、一杯観ました。

コンサートも、伝説のジョン、ケージが初来日で、ピアノの前に、「4分33秒」座っていたのも草月ホールでその場にいましたし、  そのときは、オノ、ヨーコ、も出ていました。

武満さんのヴァイオリンの曲も初演でアメリカ人が弾きましたが、父が何を思ったか、武満さんに、あの曲は日本人ので聴きたかった、なんて言うので、武満さんのお顔が???でした。
今おもえば、父は何か物足りない、違和感があったのでしょうね。


イエペス先生のお嬢さんは、アナ、イエペスといって、バロックダンスの第一人者ですが、イエペス先生がしみじみと、アナが色々教えてくれるので、自分のバッハの組曲が大きく変わったと、おっしゃいました。

アナの舞台は、あぁ!表現者!とはこの人の事を言うのだ、と思わされます。
身体の全ての動きに、命が宿っていて、
輝いているのです。

イエペス先生の遺伝子が正に正に伝わっていると思います。


日本の人も、老いも若きも普通に日常的にダンスを楽しむ習慣、環境があれば、音楽表現も大分変わるのになぁ!と本当に思います。

なんとかなりませんかしら!!!?