以前「ヨイトマケの唄」を美輪明宏と大竹しのぶの歌い手で聞いた事があります。
何というアプローチの違い!

美輪明宏の歌も本当に見事、忘れる事ができません。
然し大竹しのぶの歌にはもっと心を動かされました。
これは歌手と役者の違いなのでしょうか。
歌手は一つの歌をきちんと一つの歌、一つの曲として、成り立たせることをする、これはギターを演奏するものも同じですね。
然し役者はもっとこれを掘り下げ、言葉や人間の奥深い感情のニュアンスを表現する。そしてドラマにしてしまう。
もっと生々しい。
世界がグッとひろがります。

私は生徒に凡ゆる人間の感情を表現して下さいといいます。

父はよく演奏家は良い役者にならないとと、いっていました。

音楽に、音に敏感になり、深く掘り下げ、音と音との連なりや、そこに込めらた作曲家の思いや願い、エネルギー、凡ゆる感情を表現しなくてはいけないのでしょう。

そして綺麗事だけの音楽、頭で作られた音楽でない、 もっともっと深くその音楽に共感し、人間的に、心の底から弾く事が大事なんだなぁと思っています。

心の底から弾く。

この問題は私のこれからの大きな課題です!