私も年齢になりました。

私が若い頃に学んだ、スペイン的なものを、お伝えしたいと心から思います。

生徒だけでは間に合わないのです。
この頃は余りスペイン独自の物を弾く人が多くないのでレッスンをする必要も余りなくなりました。、

中々本質に迫った演奏をする人がいないように見受けられます。
これは私の感覚ですが、オーケストラや他の楽器でも同じ事で、昔のスペイン人のとは一線を画すように思います。

だから今の内に私がスペインの巨匠達に学んだ、スペイン物を日本の人々に伝えておきたいと思っています。

タレガの息子さんが弾いていたタレガの美しい小品、

カタルーニャ民謡はバルセロナ音楽院の教授だった、カルメン、ブスタマンテとのリサイタルでとことん練習。

トロバ、ファリャ、ロドリゴ、はイエペス先生のレッスンで。

グラナドスは直弟子でいらした、コンチータ、バディアのレッスンを聴講してました。

トゥリナは、アントニオ、ルイス、ピポーに習いました。

デラマサ先生には彼の曲を。後ヴィウエラの為に書かれたスペイン伝統の曲、等々。

今は亡き優れた方達にスペイン音楽のエッセンスを教えていただいた。

これらの大切な遺産をお伝えしなければと、其れも私の使命ではなかろうかと、思っています。

そしてもっと良く分かりたいと私なりに、歌、カスタネット、フラメンコ舞踊も先生について習いました。
此れは本当に役に立っています。

ほんの少しの事、其れをやるだけで、音楽が見違えるように、生き生きしてきます。